スポーツを通じた国際開発とは…?
(2018年8月スポーツを通じた国際開発学に関する3大学連携プロジェクト「Global Master's Programme」の学生&先生との写真)
あけましておめでとうございます!
2018年は大学を卒業し、大学院に進学して環境がまた変化した1年でした。
お世話になった皆さん、ありがとうございましたm(_ _)m
2019年もよろしくお願いいたします!!
「スポーツを通じた国際開発」とは…?
大学院ではスポーツ国際開発学共同専攻で、「スポーツを通じた国際開発」というものを学んでいます。
スポーツ国際開発学は、教育、ジェンダー、貧困、健康、平和構築など社会課題の解決に、スポーツを通じて貢献しようとする学問分野です。
(2018年12月に行われた「スポーツ国際開発」国際シンポジウム)
幼少期からテニスばかりしてきて、競技としてのスポーツの側面しか見てこなかった私が、この分野に引き込まれていったのにはあるきっかけがありました。
それは大学2年の時、「ホームレスワールドカップ」の創始者メル・ヤングさんのお話を聞いたことでした。
そこで、スポーツが逆境に立ち向かおうとする人の心を動かす大きな力をもつことを教えてもらったのです。
スポーツが持つ可能性に感激して、私もスポーツの力で、発展途上地域で困難と立ち向かいながら生活している人たちに貢献したいと思うようになりました。
(2018年9月空き地でクリケットをする少年たち)
しかし、学んでいくほどに私の中で様々な葛藤が生まれてきました。
スポーツは何かのきっかけとしては有効なツールになりうるかもしれないけれど、貧困など社会課題の根本的な解決に対してはどうすることもできないのではないだろうか…、と。
正直なところ、今も迷いながら自分なりの答えを模索中です。
それでもやはり、スポーツだからこそできることもあると再認識させられた記事を紹介します。
スポーツにしかできないこと
2018 年12月17日にアスリートの社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD 2018」が行われました。
そこで特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールド(https://www.hofg.org/)の代表理事を務める、有森裕子さんが表彰されました。
有森裕子さんはマラソンの五輪メダリストで、引退後は各地でマラソン大会を開催して、カンボジアで地雷により手足を失った人たちに義足を贈るためのチャリティ活動を行うなどしています。
以下、「HEROs AWARD」に関する有森さんの記事を一部引用します。
スポーツにしかできないこと
また、最後に有森氏が社会貢献活動をしていこうとしたタイミングで、一人の医療従事者に言われたことが、大きなモチベーションとなったことを明かした。それは、以下のようなメッセージだった。
「医療、物資は、緊急事態で人を助けられる。ただ、やはり大切なのは、ひとりひとりの内なる生きる力を支え、つくり、応援すること。それが唯一できるのはスポーツなんだ。スポーツを通して、人から応援され、内なる生きていく力を身につけること。これはスポーツしかできない。(以下省略)」《大日方航》
パラ陸上プロジェクト
(2018年4月かすみがうらマラソンにて有森裕子さんと)
私は今、有森裕子さんのハート・オブ・ゴールドで、障がい者スポーツプロジェクトに携わらせていただいています。
パラ陸上に取り組む選手たちにとって、スポーツは彼らの生きがいになっています!
ただ、そこには課題もたくさんあります。
今回この3ヶ月という期間で、彼らに何か残して帰れるように頑張ります💪
2019.01.05 Hikaru